【北京冬季五輪】スピードスケートの高木美帆が金メダル(1000メートル)
オリンピックも終わって暫くたちますが、高木美帆選手が最後の最後に念願の金メダルを獲得できて、本当に良かったと思いました。
あの1000mの滑りはリスクの高いスタートをギリギリまで攻め切った(技術があってのこと)からのようです。
内臓にまで疲れがきていたという満身創痍の状態で滑らかにスルスルと加速していく様は何か人間ではないような神秘的なものすら感じさせられました。
いや、本当にすごかった。
今更ですが、本当におめでとうございます。
日経新聞の記事から抜粋
- ライバル選手に競り負けたにもかかわらず、ゴール直後にはガッツポーズをしてみせた。
- 東出(高校スケート部の指導者)さんは「目の前の勝ち負けよりも、自分で設定した課題を克服できたことに喜んだ。長期的な視野が高校生離れしている」と驚いたという。
- 練習で気づいた技術的な課題をノートに書き込み、常に何冊も持ち歩く。弱点はコーチに言われるのではなく自分で見つけた。
- 天才スケーターの胸に秘められていたのは「あくなき探究心だった」。
日経新聞より
- 5種目挑戦を決めた際の反響の大きさに「戸惑いというか、特別なことをしているわけではない」と話したことがある。
- 「昔から全部やろうと思ってきたのは、もっと速くなりたいから。それだけはずっとぶらさず、自分にとって一番いいと思ってやってきた」
- 種目の専門化が進むなか、遠回りに見えても自分の信じた道を突き進んできた世界屈指のオールラウンダー。
日経新聞より
都合の良い部分だけ切り取って、スローラーニングにこじつけるのは失礼ではありますが、探究心や遠回りすること、そして自分を貫くことは、何においても共通して大切なことなんだと率直に思いました。
また、全幅の信頼をおくヨハンコーチが不在の期間もあり、インタビューでこのように仰られていました。
「まずは無事に最後まで走りきることができて良かった。最後の種目(17日の1000メートル)での金メダルは、私だけの力では成し遂げることができなかったと強く思う。チームの力の強さを証明できた金メダル、みんなで取れた金メダルだったのかなと感じることができて、それもまた自分の中でうれしく思うところでもあります」
これだけの結果を残しているにも関わらず、「一人では強くなり切れなかった」と感じていたそうです。
どこまでも謙虚で、どこまでも冷静で、人柄や生き方が現れているように感じます。
圧倒的な力の裏にはこういった日々に姿勢があることを忘れないよう、自分自身もしっかり学んでいきたいと思います。