自然科学

【知恵トレ】自分で規則や法則を作り「知恵」で解いてみよう!

算数の文章題は”知恵”につながる抽象的思考の”遊び”です。

ひたすら何百問も解き方のバリエーションを暗記する必要はありません。

各分野で「たった1問」しっかり考え抜くことで、驚くほど思考力が身につくのです。

例えば、「時計算」。

この問題中に、12進法(進数)、60進法(進数)、追い越す・追い越されるの関係、角度、分数・・・様々な概念が含まれています。

「構造」さえ見抜くことが出来れば、自分で応用して何でも解けるようになります。

時計算に限らず、それぞれじ〜っくり構造を考えると凄く面白いのです。

一見複雑に見えるものを知恵を使って紐解いていく過程は本当に楽しいものです。

問題テーマ

問題のテーマ
備考
植木算
1問
旅人算
1問
つるかめ算数
1問
相当算
1問
数論
1問
数列
1問
場合の数
1問
仕事算
1問
ニュートン算
1問
日暦算
1問
時計算
1問

探究学習の手順

1

目的は何かを常に意識する。
(何を問われているのか?どんな理解を試されているのか?など題意を見抜く。)

2

前提条件、置かれた環境に合わせて考える。
(思い込みや思考の偏りを排除し、客観的に情報を整理•分析する。)

3

目的を踏まえたうえで、「考える枠組み」を考える。
(どんな項目について考えればゴールに到着するかの見当をつける。)

4

構造的にアプローチする。
(抜け•漏れ•ダブりを防ぎ、原因と結果の関係に注目し、理屈の構造を明らかにする。)

5

問い続ける。
(出た結論に対して「なぜ?」「だから?」「本当に?」と問い続けて見落としや新たな発見につなげる。)

深め・広げ・つなげる スローラーニングのポイント

1

自分の書いた式の意味(目的)をしっかり考える。

2

計算で出された数の意味を正しく理解する。

3

スモールモデルを作り、規則を探し出す。

4

情報を構造的に整理し、俯瞰的に把握する。

5

「アタリ」をつけ、検証を進め、絞り込む。

6

構造を視覚化して解いてみる。複数の解き方をしてみる。

ひとこと

答えに辿り着く方法は何通りもあり、個性があらわれて面白いものです。どのように解いたとしても、全てが正解です。

反復練習で解き方を覚えてしまっては将来役立つことは少ないかもしれませんが、頭の中だけで抽象的な思考を積み上げる経験は「知恵」につながります。

悩んだ末に分かった時の達成感は大きく、気持ちの良いものです。

小学生時代に算数を通して頭に刺激(構造的な思考)を入れておくかどうかで、大人になった際の論理的思考や批判的思考や創造力やマネジメントの力に差が出てきます。

武勇伝を沢山語れるほど、算数に熱中してみるのもすごく良いと思います。

※より高度な算数を楽しみたい方には、究極の思考遊び「灘中算数」をご用意しています。

★teku先生のX(ポスト)

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