レッスン中の様子や作成してくれた成果物の一部を紹介いたします。
小学2年生(男の子)
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岩石・鉱物の採集と判別
知的好奇心が旺盛で、物理の原理や自然界のメカニズムなど、科学全般が大好きな生徒さんです。これは下校ルートに落ちていた石を調べているところです。自力で岩石鉱物図鑑を読み漁り、「火成岩、堆積岩、変成岩」の成り立ちの違いも理解していました。また、フィールドワーク(近所の神社)で採集した石の判別にも粘り強く挑戦し、重さ数グラムの小さな綺麗な『黒曜石(コクヨウセキ)』を発見することができました。
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岩石・鉱物の重さ計測
またここで終わらず、身近なものを使って「黒曜石(数グラム)」を計測する「ハカリ(秤)」を自作し、石ごとの比重の違い、計測の難しさや楽しさを体験してもらいました。
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顔料・染料に含まれる鉱物の溶解テスト
さらに、身近な小さなもの繋がりで「折れた色鉛筆の芯」の重さを計測した際、色鉛筆の芯(顔料や染料)には「鉱物」が含まれることが分かり、早速知識がつながっていきました。また、顔料・染料の視点から「水に溶けるかどうか?(混合液、コロイド溶液、水溶液)」の新たな疑問も発生し、その実験も開始することになりました。『結果が予想とは違う…!?沈殿物の模様はどうして…?』こんな風にして、探究テーマがどんどん膨らみ発展していきます。「経験・感性」と「知識・思考」がどんどんつながって行くので、レッスンで接していても、感じる力、考える力、楽しむ力等がどんどん膨らんでいくのが分かります。
小学6年生(女の子)
![肋骨を甲羅に進化させたリクガメ]()
肋骨を甲羅に進化させたリクガメ
乾燥地帯に住む「リクガメ」の丸いフォルムの可愛さを伝えたい!というところから探究がスタートしました。その中で「何でこんな形なのか?」という素朴な疑問が湧き、仮説をもとにコツコツと調べていくと、「生き物の繁栄と絶滅の歴史」へと話が繋がっていきました。このようにして、地球の成り立ちと生物の進化の関係が段々と見えてはきましたが、知識や事実を並べ立てるだけでは、当初の目的である「リクガメの可愛さ」を表現することはできません。ここからが大変だったと思いますが、ここで持ち前のアイデアとプレゼンセンスが光りました。要点を絞り込み、4コマ漫画を取り入れることで、とても上手にまとめ上げてくれました。調べること、考えること、想像することが多く、悩みも尽きなかったと思いますが、諦めずに最後までしっかりとやり抜いてくれたことは本当に素晴らしい経験と自信になったと思います。
小学1年生(女の子)
レッスンで作ってくれた「オリジナル物語」の始まりの部分をご紹介します。
【舞台】
ハワイとその周りにある不思議の島
【登場人物】
「鳥の妖精たち(100羽以上)」と「カメレオンの妖精たち」
【主人公】
みーる
【ストーリ】
ハワイの島々の土の下には鳥やカメレオンの妖精が住んでいます。鳥の妖精たちの名前は「くれお・れっしゅ、ぱれお・れっしゅ、はーも・れっしゅ、、、」みんな名前の最後には「・れっしゅ」が付くのです。
鳥たちはカラスのように真っ黒になって人間にみつからないようにしているのですが、本当は綺麗な虹色の羽をもっています。鳥の妖精たちは、みんなまだ子どもでおっちょこちょいです。その中で唯一しっかり者の「みーる」がみんなのお世話をしているのです。カメレオンの妖精である「くーらん」も病気がちなので、「みーる」がお世話をしてあげています。みんな「みーる」のことが大好きです。
妖精たちは、冬になると学校に行きます。そして雪を降らす魔法を習います。学校の決まりである「雪を降らす日」はきっちりとカレンダーになっています。春には桜の結晶の雪を、夏にはスイカの結晶の雪を、秋には葉っぱの結晶の雪を、そして冬には本当の雪を降らせます。暖かいハワイの島では雪はすぐに溶けてしまうのですが、不思議な雪が降ったなら、それは鳥の妖精たちの仕業かもしれませんね。
(おしまい)
作り方として、生徒さんに思う存分物語を語ってもらい、のび先生がちょっとした投げかけをしつつ、代わりに文章にまとめたものです。ここではご紹介しきれず残念ですが、本編では各登場人物にしっかりとキャラクターを持たせクスッと笑えるエピソードで表現するなど、日頃たくさんのことを感じているんだなということが伝わってきます。なお、最初からカチッとまとまっていた訳ではなく、エピソードなどを膨らませて行く中で、論理的にも世界観的にも「ツジツマが合うように」どんどん仕上げていってくれたことには驚きました。本人は種明かししてくれないのですが、「みーる」だけ名前に「・れっしゅ」が付かないのは「大人」になった証なのかもしれませんね。
小学3年生(男の子)
![実物大のカモノハシ]()
実物大のカモノハシ
カモノハシを調べる中、お母さんと一緒に実物大の「カモノハシ張子」を作成してくれました。制作途中で紙粘土が足りなくなって、お父さんに買い足してきてもらったり、家族皆さんで協力し、何日もかけて完成させてくれた大作です。色々な絵の具をの混ぜて、オリジナルの色を作ることを楽しんだそうです。そして、目の表情にも拘ったそうで、何とも可愛らしく表現されていると思います。上手くいかなくても根気良くリカバリーしたり、新しい発想が出てきたり、「イメージ通りに可愛く仕上げたい」「納得いくものを仕上げて見せてあげたい」という強い意欲を感じます。
小学3年生(女の子)
![のび先生のキャラをマイクラ上で再現]()
のび先生のキャラをマイクラ上で再現
レッスンの合間の数分間でサクッと作成してくれたマインクラフトの作品(プレゼント)です。ことば、表情、音…etc、色々なものを感じとる感性が豊かなので、ものの特徴をつかみ立体的に表現するという一連の流れが非常にスムーズでいつも驚かされます。人と話すことや一緒に何かを作り上げることが大好き、そして相手の気持ちにとても敏感で思いやりのある優しい生徒さんなので、『こんなの作ってあげたらノビ先生が喜ぶんじゃないか!?』という気持ちから作ってくれたんだと思います。nobi先生(キャラ)を可愛がってくれてとても嬉しいです。
年長(女の子)
![自分の身長と比較すると大きさが実感できる]()
自分の身長と比較すると大きさが実感できる
本当にお魚が大好きな生徒さんです。これは魚図鑑のサケ目の魚たちについて、大きさの違いに着目しながら、推測して遊んで(学んで)いるところです。何も指定しなくても、ちゃんと柄や色などを工夫してくれたり、自分と比較してくれたり、色々な工夫が見られます。何より、イラストの表情から、本当にお魚たちが大好きな気持ちが伝わってきますね。また、手助けなく自分一人で何十分間も図鑑を調べ読み込む集中力、魚の名前を覚えただけで満足せずエサや生息地などにも関心を広げる好奇心など、好きを追究する力を感じます。何よりいつも満面の笑顔で『学ぶ工程を楽しむ力』が備わっていることに驚かされます。