1.スローラーニング誕生の背景
はじめまして、塾長の高本敏治(たかもと としはる)です。
ここでは子供たちに親しみを持ってもらおうと「nobi(ノビ)先生」という塾長キャラクターを名乗っていますので、気軽にノビ先生と呼んでいただければ嬉しいです。何卒よろしくお願い致します。
(1)簡単な自己紹介
さて、私は東証一部上場(東証プライム)のIT企業(HRD/Web solution事業部)でマネージャーを務めた後、人財育成を主とした経営コンサルティング企業を起こし独立いたしました。
そして、未来ある子供たちへの教育活動を行いたいという想いから、かれこれ500名以上を単なる画一的な研修ではない独自の方法で育成指導し、確かに成長してもらった実績・経験・ノウハウ・情熱を全て注ぎ込んだ「スローラーニング塾のびてく」を立ち上げました。
スローラーニングとは「子ども自らが探究的に遊ぶようにじっくり学び、思考や理解を深め-広げ-つなげていく学習方法」です。これによって、詰め込まずとも「自ら考える力」が自然と身に付き、「生きる力」と「学力」の両方が向上していきます。
IT企業勤務時代は
- BtoC:ITスクール(Web、ネットワーク、プログラミング)の立ち上げと転職者の支援、
- BtoB:Webコンサルティング事業の立ち上げ、なども行なっていました。
- コンピューター世界最大手のM社と共に国内通信最大手N社の若手技術者研修なども行なっておりました。
- カメラ•複合機最大手のC社と共同でセミナーの開催などを行なったこともあります。
- 有名私立高校のIT授業のカリキュラム作成と講師の派遣も行なっていました。
- また、毎年50名以上も入社してくる新入社員を自立させる本質的な教育方法を考案し実践していました。
他にも沢山あり、とても書ききれませんが「IT」「教育」「問題解決」「新規事業」という共通項がありました。
それでは、ここに至るまでの経緯を少し振り返ってみたいと思いますので、お付き合い頂けますと幸いです。
(2)優秀な人たちの特徴(特長)
幸か不幸か、上司を含め他の社員がやりたがらない(やれない)難儀な仕事•役割が私の所に回ってきてしまい、自分の意思とは裏腹に色々なことを経験してきた(せざるを得なかった)のですが、苦しみながらも何とか乗り越えられたのは「新しいものにチャレンジしたり、本質的に素早く吸収したり、人の話を聴き込んだり、最後まで粘ったり、誰かの役に立ちたいと思ったり…etc」これまでの人生で失敗してピンチに陥りながらも自分で考え培ってきた学力以外の能力が助けてくれたからでした。
学生時代の「学習塾の講師、家庭教師」、「リゾートペンションやレタス農家への住み込み」、「肉体労働や飲食店」など、全く関係が無いような各種アルバイト経験も意外に役立ちました。また、自分自身が失敗してきた受験勉強も大いに役立ちました。
このような経歴上、社内社外問わず数多くの優秀な人たちと一緒に仕事をする機会に恵まれましたが、その中でも飛び抜けた存在の方が時々いらっしゃいます。
飛び抜けた発想力、飛びぬけた問題解決力、飛び抜けた実行力…etc、一般社会においてこういった特別な能力を発揮する方々に共通するものは何であるのかについて非常に興味があり、長年研究してきました。
東大や京大などの旧帝大、早慶上智や関関同立などの有名私大…etc、流石に高い学歴を持たれる方が多いのですが、残念ながらそれだけのものではありませんし、年齢や役職との相関性もありません。仕事やプライベートを通して、その人となりを観察し続けました。
そして、分かったことは「視座が俯瞰的であり、思考が立体的であり、自由さがある」という特長があること。その結果、「吸収と成長が異常に早い」ということ。
地頭が良いとかクリティカルシンキング(批判的思考)が高いとか、そういった言葉が比較的近いのですが、まだ少し足りません。もっと、言葉や心情への感度の良さ、表現の豊かさなども必要で、何より意志がすごいのです。
(3)幼少期教育の重要性に気づく
長年の研究の結果、「これらの能力は幼少期に培われた豊かな感性がベースになって発展したものである。この豊かな感性を核として、後に知識やスキルを加算して行ったのである。」ということが分かってきました。
知性は感性の先にあるのです。
大人になってからでも再トレーニングすれば良いのですが、一度染み付いた思考習慣とプライドを捨てることは容易ではありません。
これは企業向けの研修を行なっている中で痛感することです。本当に追い詰められでもしないと、大人が変わるのは難しい。
それ故、まだ染まっておらず時間もたっぷりある幼少期にこそ「豊かな感性を育む機会」を沢山経験させてあげるべきだと断言できます。
また、年齢(時期)だけが大切なのではなく、「どのように学ぶのか」といった学び方も重要であると言えます。
※これについては「スローラーニングとは」で詳しく述べていますので、是非ご一読ください。
(4)スローラーニング誕生と実践
このような経緯から自身の子育てにおいて、
- 好奇心•知的好奇心を大きく膨らませること
- 子供自身が主体的に学ぶ(遊ぶ)こと、その機会を沢山つくること
- 失敗こそ学びだと信じ、答えを与え過ぎず見守ること
- 世間の常識や正解とされるものは一旦無視して、毎日自分の目で子供達を観察し、子供達が考えていることを理解すること
これらのスローラーニングの原点を念頭に楽しみながら実践してきました。
幼少期にはインターナショナルプリスクールを選択したのも、英語力ではなく「自分で考え、自分で行動できる」という教育方針に共感したからであり、アクティブラーニングが充実していたからです。
そして、自然から学び、アートや音楽やスポーツを楽しみ、沢山の本を読み、動物を育て、そして毎日のコミュニケーションをたっぷりと取ってきました。
文武両道、好奇心旺盛、優しい心…。まだまだ未熟ですが、感性豊かに立派に育ってくれたと思います。
当時は世間の常識とは少し離れていたかもしれませんが、スローラーニングは正しかったと自信を持ってお伝えすることが出来ます。
何のための教育なのか?子供たちにどんな風に学んで欲しいのか?知識重視の詰め込み学習で本当に良いのか?
当サイトをご覧の親御様に至っては、同じような考え•疑問を持たれていることだと思います。
そのような視点で、私どもが20年以上の間考え抜き、研究し、実践し、ようやくたどり着いたものが「スローラーニング」です。 子を持つ親として「教育のあるべき姿」について、一緒に考えて行ければ幸いです。
2.「スローラーニング塾のびてく」について
(1)「のびてく」とは?
「スローラーニング塾のびてく」では、子供たち(5~12歳程度)が将来必要とされる「自ら考える力」「クリエイティブな力」「非認知能力」を身につけることができます。
「スローラーニング」という「探究的に遊ぶように学ぶ教育方法」を取り入れた「時代の一歩先を行く」オンライン専門塾です。
【目指す人物像】
- 自分で考え、自分で判断し、表現できる人になる。
- クリエイティブな人になる。
- 自然や社会に目を向ける人になる。
お子さんへの教育を本気で考えておられる親御さんとその子供たちの両方を、私たちは愛情と熱意と責任をもって本気でサポート致します。
※ギフテッド児のサポートにも慣れており、ご相談も承っております。WISC-IVの検査や各種診断の必要も全くありません。お気軽にご相談ください。
(2)教育用語の整理
今、日本の教育が大きく変わりつつあります。それに伴って、教育に関する聞きなれない言葉、よく似た言葉がたくさん出てきます。
実際の子育てや教育において、それらを理解しておくことは非常に有効ですので、ここで簡単に整理しておきたいと思います。(※人の能力を言葉で表すことは非常に難しいため、それぞれの言葉の意味や概念がどうしても重なってしまいます。)
言葉の整理①(クリエイティブとは、非認知能力とは)
【クリエイティブとは】
1.想像力を使うこと
2.独創的であること
3.知識と技術を活用できること
4.目的を満たせること
5.自身でチェックできること1999年、イギリスのNACCCE(National Advisory Committee on Creative Cultural Education)が発表したレポートより引用
【非認知能力とは】
一例ですが、「自己認識、動機付け・意欲、持続力・忍耐力、自制心、メタ認知、社会的能力、回復力・対応力、クリエイティビティー」こういった能力のことだと定義づけられています。興味・ 関心をもち、目標や意欲をもち、仲間と協調して、挑戦的に、粘り強く、取り組む力や姿勢のことで、「学びに向かう力や姿勢」とも言い換えることができます。
OECD. (2015). Skills for Social Progress: The Power of Social and Emotional Skills: OECD Skills Studies. OECD Publiching.
【生きる力とは】
2020年3月に文部科学省から新学習指導要領「生きる力、学びの、その先へ」 が公示されました。新しい時代を生きる子供たちに必要な力を三つの柱として整理されました。
- 学びに向かう力、人間性など(学んだことを人生や社会に生かそうとする)
- 知識及び技能(実際の社会や生活で生きて働く)
- 思考力、判断力、表現力など(未来の状況にも対応できる)
このように「クリエイティブ」「非認知能力」「生きる力」、それぞれ非常によく似た概念であり、目標とするところは同じと言って良いのではないでしょうか。
文科省の言葉を引用すると、「これからの社会がどんなに変化して予測困難な時代になっても、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。」といった想いが根底にあるのです。
幼少期に適切な方法で、非認知能力をじっくり鍛えることによって、自然と学力の向上(認知能力)にもつながって行くのです。
言葉の整理②(アクティブラーニングとは、探究学習とは)
文科省のWebサイトにも詳しく書かれていますが、これからの時代に必要とされる思考力、判断力、表現力などを身につけるには生徒が主体となるアクティブラーニング形式で、正解のない課題を探究的に学習することが最適だとされています。(※当塾「のびてく」でも採用しています。)
それぞれの言葉がもつ概念や意味を整理してみます。
【アクティブラーニングとは】
従来の教員が生徒に対して一方的に講義をする形式とは異なり、学修者(生徒)の積極的な授業への参加を促す授業や学習法の総称のことをアクティブ・ラーニングと呼びます。つまり、従来の「受動的な授業、学習」とは真逆の「積極的・能動的な授業、学習」のことです。学習方法としては、通常の算国理社といった科目学習の他、何かしらの発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習などを通しつつ、グループディスカッション、ディベート、グループワークなどを行うことで学習効果を高めていきます。
アメリカ国立訓練研究所の研究より
【探究学習とは】
探究学習とは、教科の垣根を越えて横断的に、生徒自身が自らテーマや課題を設定し、その目標に対して他者と共に試行錯誤しながら能力や知識を養っていく継続的な学習のことです。文科省では「課題の設定」→「情報の収集」→「整理・分析」→「まとめ・表現」という4つのステップを螺旋状に継続させていくと定義されています。
文部科学省より
言葉の整理が終わったところで今一度確認しておきたいのですが、「アクティブラーニング形式」で「探究学習」を行うことは非常に有効な「手段」ではありますが、「目的ではない」ということには注意が必要です。
(3)学習指導要領が改定された背景
続いて、クリエイティビティーや非認知能力が注目されるようになった時代的な背景について、整理していきたいと思います。
グローバル化や急速に進む情報化、技術革新などの影響もありますが、2030年をゴールとした国際的な目標であるSDGs(持続可能な開発目標)に凝縮されるように、今の時代は自国だけの視点ではなく、「地球全体で一つである」と考えなくてはなりません。
また、全世界に広まったコロナウイルスやAI(人工知能)発展の影響から、働き方や生き方といった「社会のあり方」も急速に変わりつつあります。
学校は社会と切り離された存在ではなく、社会の中にあります。必然的に旧社会に合わせて設計された教育制度は見直しを迫られることになります。
社会の変化を見据えて、子供たちがこれから生きていくために必要な資質や能力について見直した結果、非認知能力が重要だとなった訳です。
今は正にその過渡期にあると言えるでしょう。
これまでの時代 | これからの時代 | |
価値観 |
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企業 (人事評価制度) |
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大学 (入試制度) |
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小中高校 (教育制度) |
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幼稚園は2018年度に新しい幼稚園教育要領がスタートされました。小学校:2020年度~、中学校:2021年度~、 高等学校:2022年度~から新しい学習指導要領がスタートされています。
このように、学校教育の現場は既に変わろうとしていますが、その先にある企業(社会)や大学入試制度が『大きく動かない壁』として立ちはだかり、なかなか大きな変革には至りませんでした。
しかし、紆余曲折ある大学入試改革(2020年〜)の最中、2022年度の大学入試共通テスト(2021年からセンター試験に変わって実施)では数学などにおいて読解力が必要とされる形式に大きく変わり、過去最低の平均点(大幅に難化)となったことが大きく報じられました。いよいよ、痛みを伴う変化が始まったようにも感じます。
一方、なかなか変われなかった企業においても、コロナ禍の影響もあり急速にテレワークが普及し、ジョブ型への移行が進んでいます。
『大きく動かなかった二つの壁』が遂に動き始めているのです。
今後もこの流れは加速して行くことだと思われますが、これまで知識偏重の学習を中心に据えていた学校や学習塾、進学塾・予備校が非認知能力の向上に舵を切るにはノウハウが足りず、しばらくの間大きな混乱が続くことも十分に考えられます。
※独自の建学の精神を持つ一部の私立中学・高校では、大学入試改革に焦りを感じず遠目に見ているようです。これまでも国の指導を待たずして、常々、未来を見据えた本質的な教育を模索し実施してきているので、特に焦ることなく時代をリードしていけると自負されています。
このように、時代は徐々に、時には大きく、変化していきます。
今までは、窮屈ではあってもやるべきことが明確に管理されていた「楽な時代」だったとも言えます。
これからは、自由ではあるが全て自分で判断(取捨選択)しなくてはならない「厳しい時代」だとも言えます。
私たちは子を持つ「親」として、専門家に任せきりになるのではなく、自分の肌で感じ、自分の頭で考え決断することを忘れずに、恐れずに、そして楽しんでやっていきましょう!
3.メディア掲載実績
(1)プレジデント Family 中学受験大百科
プレジデント社より取材を受け、プレジデンドFamily 中学受験大百科2020完全保存版(プレジデントムック)「灘中合格家庭にお宅訪問」に我が家のスローラーニングの様子が掲載されました。
【主な取材内容:文武両道を高いレベルで実践できた家庭学習の秘訣】
- 幼少期より大好きだった硬式テニスを通して楽しみながらスローラーニングを実践し、非認知能力を鍛えていたこと。(※滋賀県では準優勝、関西ジュニア2R)
- 詰め込み学習は行わなず、「量より質」を重視した独自の家庭学習を貫いたこと。
- 子供の性格を考えると、徹底的に自由な校風である灘中以外の選択肢がなく、無謀にも志望校を灘中だけに絞ったこと。
- その結果、本格的な受験勉強はたった1年だけで最難関の灘中学に合格したこと。(※6年生の1年間で偏差値を10以上も上げた。)
余談ですが、取材時に記者さんから「お父さんに(目的や狙いについて)質問しても、息子さんが(自分の言葉で)答えてしまうんですね。こんなの初めてです。可笑しくて仕方ありません。あっはっは〜。」と大笑いされてしまいました。
客観的に見るとコミカルで面白い光景だったようですが、子供自身が目的意識を持って自分の頭で考え抜いて学習していた証だと感じました。
他にも、テニス中心の生活のため塾の国語や夏期講習などは受講せず、さらに受験期前半の灘中対策講座まで受講しなかったことには大変驚かれてしまいました。
取材慣れされているベテラン記者さんから見て「めずらしい」ということは、残念ながら世間では親や塾が主導の詰め込み学習が多いのかなと、残念に思いました。
(2)テラコヤプラス
のびてく塾長の高本敏治(ノビ先生)が、株式会社CyberOwlが運営する教育メディア『テラコヤプラス』から取材を受けました。
▼記事タイトル
「スローラーニング塾のびてく」を取材!子どもの知性を伸ばすオリジナルの学習方法とは
当塾にご興味のある方へ
この度は当塾「のびてく」にご興味を持っていただき、ありがとうございます。「のびてく」ではオンライン無料相談(カウンセリング・説明会)を行なっております。入塾試験や面接ではありませんので、お気軽にご利用くださいませ。また、入塾体験をご希望される方も、まずは無料相談をお申し込みください。お待ちしております。