オノマトペとは自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音(おん)で象徴的に表した語で、擬音語、擬声語、擬態語などがあります。
一見、泣き声などを表しただけだと思われるオノマトペですが、実は奥深いのです。例えば、「ぐん」と「ぐんぐん」と「ぐーーん」は何かが伸びる様を表すオノマトペで、すごく似ているように感じますが、「時間」という視点を入れてみるとどうでしょうか?一気に伸びる瞬間的な場面を表現したいのか、それとも伸び続ける様を伝えたいのか・・・。
書き手は前後の文脈と合わせて、言葉を選択しているのです。
今回は、そんな「実は奥深い」オノマトペに注目することで、物語に横たわる世界観を感じ取り、文章全体を読解する力を養っていきます。