人文科学

この絵のシーンをもとに、自分だけの物語をつくろう!

これはある野球の試合でバッターがボールを打った瞬間の絵です。

  • 高校野球なのか、プロ野球なのか、はたまたMLBなのか。
  • 何番バッターなのか、相手のピッチャーはどれくらいのクラスなのか。
  • 何回の攻撃で、勝っているのか、負けているのか、そしてカウントは・・・。

五感と感性を総動員させ、想像力を膨らませ、自分なりの物語をつくってみよう!

学習の手順

1

どんな場面なのかを出来るだけリアルに想像し、設定しよう。

2

想像した場面に合うように、打った瞬間の「音」を「自分なりのことば」で表現しよう。

3

その「音」に一番似合う「色」をつけてみよう。

4

この場面の前後にストーリーをつけよう。(400〜800文字程度の文章にまとめる)

深め・広げ・つなげる スローラーニングのポイント

1

色とイメージに関する感覚を養う。

2

オノマトペから語感を養う。

3

場面や状況に潜む、様々な心理を感じ取る。

4

一つの事実を複数の視点や立場から見ることを学ぶ。

ひとこと

当のバッター目線で考えて書くのも良いですし、他にも相手チームのピッチャーやキャッチャーや野手の目線で書くこともできます。監督の目線や親御さんの目線、はたまたファンの目線で書くこともできます。また、現在の視点だけでなく、過去や未来の視点で書くこともできます。

それには、実際に沢山の視点で観た経験、行なった経験がないと書けないものです。

野球に興味のないお子様もいらっしゃるとは思いますが、例えばベーブルース以来の二刀流として大活躍の大谷選手の試合を1試合しっかり観てみることは良い経験になると思います。プロ野球や高校野球、草野球でも良いと思います。

打った打たない、点数が入った入らなかっただけでなく、選手や監督やファンなど、それぞれの立場・想い・感情の存在に心を傾け「感じる経験」をしてみてはいかがでしょうか。

フォームや表情に出る僅かな差異を捉え、試合の流れを予想することも面白いものです。その一球に至るまでの長年の選手の生き方があっての、その物語なのです。

こういった経験は、「外から与えられた楽しさ(受け身)」から「うちから湧き出る楽しむ(主体的)」へと脱皮するキッカケになることでしょう。

目の前の些細なこと(本当は大きなこと)ことを色々と濃く感じられる豊かな感性や能力があるからこそ、何でも沢山楽しめ、何でもスポンンジのように吸収できるのです。

「カキーン」でしょ、安易に決めつけてしまうのではなく、五感と感性を総動員させ、想像力を膨らませ、自分なりの物語をつくって欲しいと思います。

★teku先生のポスト

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