「名球会のメンタリティー」を読んで。

本日の日経新聞のスポーツ面のコラム 【スポートピア】

このコラムが好きでいつも楽しみに読んでいるのですが、今日もコーヒーを飲みながら文章を噛み締めましたね。

名球会のメンタリティー:DeNA前監督A・ラミレス

【名球会の人の特徴】

  • 彼らは良い意味で、人の言うことを聞かないのだ。
  • 彼らは自分が築き上げたルーティン、打撃理論、試合へのアプローチに確固たる自信があり、他人の言葉でスタイルを変えるようなことはない。
  • その反面、向上心が旺盛で。自分がこれはと思ったものは失敗を恐れずに取り入れる。

【一軍の選手】

  • 監督をしてみると、こうした選手は決して多くない。

 

主体性、それに素直さ、謙虚さ。

やはり、どの世界でも大切なことは同じなんですね。

自分自身が自分のペースで咀嚼し、理解し、納得しない限りは積み上がりませんし、自信なんて生まれようがありません。

特に極限のプレッシャーがかかるような異常事態が日常であるような「プロ」の世界においては尚更なのでしょう。

安易に答えを「アドバイス」として求めるようなことはせず、また他人から答えを押し付けられても鵜呑みにせず、自分のことは自分で考える主体性。

その反面、常に変化を恐れず挑戦できる前向きさ。そして、相手が誰であっても自分が知りたい(必要)と感じたことは心を開き聞くことができる素直さ、謙虚さ。

この両輪が揃うならば、どの世界でも強くたくましく生きていけるのでしょう。

 

子育てにおいて

何のサポートもない子供がゼロから全て自分で考えるというのも非現実で不可能なことです。

最初はサポートしてあげなくてはいけません。

気をつけたいのは、「そのサポート」で小さな成功が得られてしまった時に親も子も、どんどん「それ」を過剰に与え求めるようになってしまうことです。

自分では気がつかないのですが、依存し我慢できなくなってしまっていることも少なくありません。

すぐに使う情報(技術や知識)も大切ですが、使わない必要のない情報を捨てる(判断する)こと、玉石混交の情報の中から選び出すこと、そういった能力が備わっていないと長く続けられません。

ここが案外見落とされがちなのです。

失敗した経験がないのに、どうやって判断力を身につけられるのでしょうか。

どのように自分の限界を知るのでしょうか。

どのように自分を知るのでしょうか。

急がば回れ。

たくさん寄り道、寄り道、遠回り、道草し、遅くても良いので自分で進んでいくことが大切ですね。

自分(子供自身)の感性を磨くことを怠ってはいけません。

それこそが成長の源泉となり、将来の自分を助けてくれるのですから、焦らずじっくり、熱く、スローに。

 

Nobi

NobiNob先生iです。

記事一覧

関連記事

★teku先生のX(ポスト)

ギフテッド関連コラム

  1. 【辛口】ギフテッドに最適な学習方法は飛び級や先取りにあらず。

  2. 【ギフテッドの育て方】個性や才能を伸ばす教育のコツや習い事について真面目に語ります。

  3. 行きたがらない小学校に無理やり行かせた結果〜行ってよかった?の問いに中学生になった今、どう答えたか〜

  4. ギフテッドと塾と中学受験

オススメ or 新着コラム

オススメの記事 新しい記事
  1. 「好奇心を起点に、主体的に学び、深める」これは一種の「技術」である。

  2. 教育における「3つの要素」を知ろう。

  3. 【セレンディピティー】偶然の発見には理由がある。

  4. 問われるのは「問う力」。簡単に納得しないクセ。

  5. 【解説】スティーブ・ジョブズも重視したリベラルアーツって何だろう?

  6. 「役立つ」より「面白い」の視点

  7. 【環境が人を育てる】読み聞かせの効果は理解力に表れる。

  8. 【読み解く】小学生向けのオンラインの習い事・学習塾・教室の選び方。多くの人が誤解している肝心なこと。

  9. 【日経新聞より】アクティブラーニングを導入したのに「受け身」な生徒が増えてしまうの!?

  10. 人口減により遂に偏差値時代が終幕。これからの入試とあるべき幼少期教育について。

  1. 「好奇心を起点に、主体的に学び、深める」これは一種の「技術」である。

  2. 教育における「3つの要素」を知ろう。

  3. 【セレンディピティー】偶然の発見には理由がある。

  4. プチ探☆マンガ『ソルト ルアー フィッシング』編

  5. 問われるのは「問う力」。簡単に納得しないクセ。

  6. プチ探☆マンガ『月の模様』編

  7. 「放流で魚が減る」をクリティカルに考えよう。

  8. プチ探☆マンガ(春の七草-完結編)

  9. 【解説】スティーブ・ジョブズも重視したリベラルアーツって何だろう?

  10. プチ探☆マンガ(春の七草-③)

スローラーニング特集

  1. 「好奇心を起点に、主体的に学び、深める」これは一種の「技術」である。

  2. 教育における「3つの要素」を知ろう。

  3. 【セレンディピティー】偶然の発見には理由がある。

  4. プロセスをしっかり踏むこと。それが成長のロジック。【塾長の想い】

  5. 「のびてく」で身に付くアナロジー思考について

  6. 科目横断的な探究学習と科目学習をどのようにリンクさせていくのかについて、具体例で説明します。

  7. ずっと伸び続ける方法(スローラーニングで好奇心を育てる)

  8. スローラーニング誕生の背景

探究カリキュラムの一例

  1. 【フィールドワーク】石や鉱石を探そう!何が分かるかな?

  2. オオカミ再導入を考える。(豊かな森と生態系の回復を目指して)

  3. 戦争と平和について考えてみよう。

  4. 自分の好きな生き物を魅力的にプレゼンしてみよう!

  5. 論説文や随筆分を構造的に整理してみよう!

  6. 【知恵トレ】自分で規則や法則を作り「知恵」で解いてみよう!

  7. 「形」の仕組みを体感的・論理的に理解しよう!

  8. オノマトペを通して読解力を高めよう!

  9. 観察を通して地球の成り立ちと自然現象を結びつけよう!

  10. 世界の宗教と人々の生活について調べてみよう!