学校に行っても行かなくても「この力」さえつけておけば 生きていける!

小中学生の不登校が加速度的に増加

ボランティア活動やプライベートでお子様のご相談を受ける事があります。

ご相談内容はというと、「勉強に追い詰められて精神的に参っている話、先生の質や対応の話、お子様の自己肯定感の低い話」などがありますが、一番多いのが「不登校に関しての話」です。

そんな中、本日2023年1月20日の日経新聞の一面には


「 文部科学省によると、年30日以上登校しない小中学生は21年度に過去最多の24万人に達し、約10年前からほぼ倍増した。」

という記事が掲載されました。現在も不登校の生徒は加速度的に増加しているようです。(※当塾の無料相談に寄せられるご質問からも、このことは強く感じています。)

不登校に至った理由は、「横並びで画一的な一斉授業形式が合わなかったり、お友達との関わりで違和感を持ったり、学級崩壊を防ぐためのコントロール策が露骨だったり、保護者からの理不尽なクレームを受けないことに重点が置かれていたり…etc」様々だと思いますが、これは「親世代(昔)の教育と考え方のままでは今の時代の子どもには合わないよ。」という子ども達からのメッセージ(SOS)なのでしょう。

皆、頭では分かっているはずなのですが、昔と今とでは世の中の状況や環境が本当に違うのです。

 

親の考え方を柔軟にアップデートする

お子様の幸せを長い目で見て「子供の可能性を広げてあげたい」というお考えの方もいらっしゃれば、「この道でなければいけない」「外れてはいけない」とお考えの方も居られます。

価値観はそれぞれ、教育方針もそれぞれではあると思うのですが、もしも「多様性を認めてほしい、個性を伸ばしてほしい」とお考えであるならば、その全てを学校教育だけに求めていくのは難しいのではないでしょうか。

長くなりますので詳細は割愛しますが、公教育(学校)はそもそもそういったことを主目的として制度設計された場所ではないのですから。

ですので、「全てを学校に求めることは難しい…」ということを逆説的に捉えれば、今の子ども達にとっての学校とは『教育の一部分を担う一つのツール・選択肢』というように柔軟に位置付けることができる訳です。(※学校や先生方との協力関係、信頼関係はとても大切です。)

無意識にある「絶対に」「しなければならない」といった考えは一度とっぱらった方が良いように思います。

このように、不登校をはじめ何かしらの問題や課題や閉塞感を感じられているのであれば、(学校教育はもちろんのこと)親の考え方も未来に向けて柔軟かつポジティブにアップデートしていく必要があるのではないかと感じています。  

 

考え方を柔軟にするコツ

欧米諸国はみな少子高齢化の道を歩み、それに従って教育も変化させてきました。

同じような道を日本も歩んでいるのです。入試ですら変わってきています。これからどんどん社会が変わっていくでしょう。

ネガティブに捉えれば「予測困難な時代を生き抜かねばならない子ども達」となってしまいますが、ポジティブに捉えれば「無数の選択肢があり、自分で道を選ぶこともでき、作ることもできる子ども達」となります。

これからの時代をポジティブに生きるために必要な能力(生きる力)を 幼少期からしっかり身につけさせてあげることで、お子様も親御様も悩みが減り、心が希望に満たされるのではないでしょうか。

 

必要な能力(生きる力)を身につける方法

それでは、これまでのように敷かれたレールが当てにできない時代において、どのようにして必要な力を身につけていくと良いのかを考えてみましょう。

それを紐解く鍵は『何のために学習し続けるのか?』を問うことから始まります。

そう、それは『生きる』ためです。

そして、『どのように生きたいのか』によって、『どのように学ぶべきなのか』が見えてきます。

不安定で不確定なレールに乗らず生きていくということは、『自ら選択し、判断し、決断し、主体的に生きる』ということです。

とは言っても、直感に頼って闇雲にえいや〜っと選択・判断することは危険すぎますね。(笑)

それなりの情報を集め、根拠をもった判断をする力が必要です。(※レールに乗ることで、情報を集め判断することから解放されて楽をしていたのです。)

このように、必要な学習とは「わからない」ものがあっても、「何とか情報を集め、思考し、わかっていくこと」なのです。

どんな難題が来ても「どうすればわかるのか」「どうすればできるのか」といった思考回路(生きる力)が身についていれば、難題から逃げることなく、ビクビクすることなく自信を持って取り組めることでしょう。

主体的に生きたければ、主体的な学習をしていく。至極シンプルなことです。

 

「どのように生きたいのか」を知る方法

幼少期から主体的に学ぶことが有効だということは分かったところで、学ぶべき対象や分野が見えてこないことには学びが具体化していきませんね。

実際、「やりたいことが見つからない」「興味が深まらない」といったご相談もよく受けます。

ここは非常に重要なポイントなのですが、単にレールの上を歩かせることを前提に設計された算数、国語、理科、社会といった科目学習だけをやっていても、はたまた戦国武将や化学式やプログラミングを楽しんだとしても、どのように生きたいのかにつながる「やりたいこと」は簡単には見えてこないのです。

本当に必要なことは、これから生きていく世の中に関心を持ち、社会の仕組みや自然界のメカニズムに興味を持ち、それをより深く理解するには算数や国語や理科や社会の勉強が関連していると実感を持って理解させていくことです。

心を開いた状態(疑問を持つ力、聴く姿勢、他者から学ぶ姿勢)をつくることです。

そうすることで「どのように生きていくかの方針」が段々と浮かび上がってきます。

 

最初の学習のサポートが肝心

ただし、自分の生活と何のつながりも感じない中で、いきなり「社会の構造の勉強をしましょう」と押し付けたとしたら、きっと子ども達に拒絶されてしまうでしょう。

まずは身近なものから自分が生きている社会を感じ、疑問を持たせることをやりましょう。(※コンピュータゲームやYoutubeにどっぷりだと、こういった好奇心や想像力が薄れることが本当に多いので、幼少期の生活習慣は本当に大切です。)

「自分で考えなさい、自分でやってみなさい」と100%子どもに丸投げするのも良くありません。まずは手本や基礎知識、しっかりした国語力も必要です。

そして、それを掘り下げ、広げ、繋げていくことをサポートし、一緒に楽しんであげること。

このようにして、社会の構造や自然界のメカニズムを知っていくこと。

それが「わからないものをわかっていく」過程であり、社会との接点をもち、やりたいことが見えてくる過程です。

自分と社会との繋がりを感じれば自分ごととして物事をみるので、学ぶことが楽しくなることでしょう。

この過程で、実は社会、理科、国語、算数といった勉強が世の中の理解に大いに役立つことが初めて実感できるでしょう。

「物事の仕組みや構造」という見方がしっかりできていれば、何事も単なる暗記ではなく、 生きた知識としてスムーズにインプットされていくでしょう。  

学習・勉強というと、ついつい計算や語句の暗記になりがちですが、そのようなことは後でも大丈夫です。

自分でわかっていけるようになるには当然時間がかかります。

しかし、この一番大事な時期にはしっかり時間をかけてあげるべきです。

このような思考回路ができてしまえば、あとは自分で生涯、学習していけるのです。  

 

まとめ

なかなか伝わりにくい内容であったかもしれませんね。

自分たちが学習してきた方法が一番いいように思います。 それはそうです。

結果にもつながったことだと思います。 その時代はそれでよかったのです。

何度も申し上げますと、現在の環境や世の中は親世代とは違っているということ。

ゆえに従来通りの枠にはまらないお子様が増えていること。

受け身ではなく主体的であることが求められる世の中になっていること。

既存のレールであっても、そうでなくても、どんな社会でも生きていける力を身につけることが大事だということ。

学校へ通っていても、通っていなくても、 お子様の可能性を広げ、楽しんで人生を歩めるよう、サポートしていってあげましょう。

 

家庭では難しいな、相談したいな、サポートが欲しいな、などございましたら お気軽に無料相談をご利用くださいね。    

Teku

Teku講師のTekuです。

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