言葉には、同じ言葉でも並び順によって受け取る印象が大きく変わるといった不思議な性質があります。
さらに言葉だけでなく、「現在」「過去」「未来」の出来事の時間的な並び順を変えることでも、事実を伝えるのか、それともメッセージ性を強くするのか、とった様々な効果を起こすことができます。
このように、言葉や文章の構成の仕方によって、印象や表現がどのように変化するのかを体験していきましょう。
言葉には、同じ言葉でも並び順によって受け取る印象が大きく変わるといった不思議な性質があります。
さらに言葉だけでなく、「現在」「過去」「未来」の出来事の時間的な並び順を変えることでも、事実を伝えるのか、それともメッセージ性を強くするのか、とった様々な効果を起こすことができます。
このように、言葉や文章の構成の仕方によって、印象や表現がどのように変化するのかを体験していきましょう。
まずはシンプルな例文を用いて、実際に並び順を変えてみてどのように印象が変わるのか試してみましょう。
これを下記の手順に従って3パターン、言葉の並び順をつくってみましょう!
(パターン1) 状況を正しく分かりやすく伝える説明文の順序にしてみよう。
(パターン2) 読み手の印象に残るような表現の順序にしてみよう。
(パターン3) 読み手に考えさせる文の順序にしてみよう。
(補足)文末などを少し変えても良いよ!
文章の情景に合わせて絵を描いてみよう。
次は、登場人物を二人に絞り、二人の間に起こった「過去」「現在」「未来」の出来事を通して、二人の関係性や互いの想い・感情を表現するオリジナルのショート物語(文章)をつくっていきましょう!
描きたいテーマを決める。
登場人物を二人設定する。
二人の間に起こった過去の出来事を設定する。
二人の間に起こった現在の出来事を設定する。
二人の間に起こった未来の出来事を設定する。
「過去」「現在」「未来」どの順でストーリーを展開させると良いかを考える。
実際に文章に起こして物語を完成させる。(800〜1200字程度)
(補足)未来の出来事などは、実際に起こったことではなく暗示させるようなものでも良い。
登場人物の生い立ちや性格など、リアルに考えるほどストーリーが自然と見えてくる。
人とはどういうものか、どんな人がいるのか、どういう感情ではどのような態度になるのかを考えてみる。
住んでいる場所や地域だけでなく、時代背景までも考えると面白い。
「嬉しい」「悲しい」など、喜怒哀楽を直接的な言葉で表現することもできますが、場面や仕草や時間経過から、そういった感情が読み取れるように表現することもできるはず。
これは書き手にとって非常にレベルの高いもので、プロの作家さんが意識されていることでもあります。
一方、それを豊かに読み取り、自分の頭の中で再現し、感じ入る行為を読解力と呼びます。
今回は完璧なものでなくても良いので、書き手(作家)になり、あれこれと考えることを楽しんで欲しいと思います。
ちょっとした言葉ひとつ、類義語の中からそれを選択した意味が出てきたり。セリフを考えるうちに人物のキャラクターが生き生きと動き出したり。
書き手になることで、見える世界が広がり、深まっていきます。
イメージが湧かないときは、まず有名な物語などを「そういう視点」で読んで、真似してみるのも良いかもしれませんね。
口で話すのとは違い、「文章を書く」という行為は非常に難しく奥深いもので、大変時間とエネルギーが必要な行為です。
焦らず、じっくり、その奥深さを楽しんで欲しいと思います。