「絵本の読みきかせ」は本当に必要なのか〜10年続けた私が批判的に考えてみた〜

大概の方が、読み聞かせは「思考力」「想像力」がついて良いよ、といいますね。言葉の学習にもなるしね、とか。本が読める子に、本が好きな子にしたい。だから読み聞かせ!はい。なんら間違いではないと思います。かくいう私も、子どもが小さい頃から10年ほど読み聞かせをしていました。おもちゃは買いませんが、絵本は買っていたので、かなりの絵本が家にはあります。

読み聞かせが子どもにとっていいのだから読み聞かせを始めてみたのは良いけど、時間がなかったり、読むことがが苦痛になってきた。という方は、辞めても良いのではないかな、と思います。案外、「読み聞かせ」だけがその役目を果たしてくれるわけでもないと思うからです。

ということで、まとめてみました。

1,幼少期の環境を振り返って

その1、おもちゃを買わず絵本を買った

買ったとしたらレゴぐらいで、あとは全部絵本を買っていました。おもちゃというと、もう完成されたものですので、それで遊ぶには決まった遊びになり、想像力が深まらないのではないかな、と考えたからです。おもちゃは作るもの、でした。ほとんど工作です。一緒に作ったり、絵を描いたり、外で遊んだり、それだけで十分でした。

その2、テレビはリビングにはない

リビングにはテレビは置かず、本棚に本をずらりと並べていました。朝起きたら、子どもは本を手に取っています。そして、一人読んでいるのか、眺めているのか、ページをペラペラめくっていました。
テレビを全く見ないということではなかったですが、リビングというところはテレビを見るところではなかったのです。

その3、インターナショナルプリスクールでもreadingが

通っていたインターナショナルスクールでも、英語の読み聞かせや、自分で音読するということをしていただいてました。その頃からよく先生に褒められていました。本に絵がある時は、絵を見ながら単語の意味を想像して読んでいたそうです。また、読むスピードも早く、理解もしていたようです。

以上3つの環境から、総合的に本が好きになっていき、想像力や思考力もついていったのではないかと思います。

2,何を通して学ぶのか

お伝えしたい事は、読み聞かせを毎日しなきゃ!という世の中の流れに乗らなくても良いと思うのです。子どもが読んで、と言ってきたときだけでも十分だと思います。本が全てではありません。本でなくても、学べる事はたくさんあると思うのです。

3,型だけ真似しないこと

本の読み聞かせもそうですが、型だけ真似をしても意味がないと思います。例えばですけど、錦織圭選手みたいになりたいから、同じように小学生で三冠とって、アメリカのIMGでテニスを練習すればトップ選手になれるのかというと、なれないですよね。同じようにを型だけ真似しても中身が伴わないと意味がないのです。もっというと、同じ練習をしてもなれないです。なぜかというと、その練習との向き合い方が錦織選手とは違うからです。錦織選手ではないのだから、自分にとってベストな練習を選ばなければならない。じゃあ、誰の真似をすれば良いの!?となりますか?なりませんよね。教育もそういうものだと思います。

4,最後に

私の場合は、本が好きだったので、読み聞かせは毎日続けて10年ほどしました。子どもに「自分で読みたい」と言われる年齢までです。寝る前に絵本や児童書を読んでから寝る、という約束をしてしまったので仕方なく、の部分もあります。時には図鑑を持ってきたり、長い話を持ってきたりする時期がありました。こっちが値切って「2ページだけね!」なんてやってましたから、本が好きなわたしでも、辛い時がありました。本当にもう、習慣でした。息子1冊娘1冊の2冊を毎日です。睡眠時間を気にしながらの戦いです。

そんな本の読み聞かせ、続けてどうだったのか、というと、「何がどう作用してるかなんてわからない」っていうのが本音です。今ある子どもたちの能力は果たして、読み聞かせだけの結果でしょうか。わたしは「それさえやっていればいい」という、そんなモノはないと思います。本好きにはなりましたけど、今から考えると、本が好きになるきっかけはどこにでもありましたし、思考力や想像力も、本からも刺激はあったかと思いますが、それだけではなかったと思います。

読み聞かせは必要ない!と言ってるわけではなく、必要に応じて子どもに与えて行ってあげればいいのかな、と思いました!

おしまい

Teku

TekuTeku先生です。

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