自然科学

フィールドワークを通して植物の凄さを知ろう!

雨上がりの松ぼっくりと晴れた日の松ぼっくりの違いって、気にしたことをありますか?

植物は種で増えると決めつけていませんか?

知れば知るほど不思議が増え、知れば知るほど関心してしまう植物たち。

そんな身近な植物を探して観察するフィールドワークから開始して、不思議を発見し、疑問や興味を膨らませ理解を深めて行きます。

(※知識を丸暗記するのではなく、なるほど!と納得し、理解していきます。)

 

フィールドワークのテーマ

フィールドワークテーマ
時期
春の七草を探し、七草粥をつくって食べてみよう
1月〜2月
ロゼットを探して、何の植物かを判別しよう
1月〜3月ごろ
四葉のクローバーを探そう
3〜8月
セイヨウタンポポと日本のタンポポ
3〜5月(1年中)
ハルジオンとヒメジョオンをみつけ、違いを探そう
5月〜7月ごろ
秋の七草を探して鑑賞しよう
10〜11月ごろ
指定された10種類の植物を探そう
1〜12月
赤色、青色、黄色、紫色の花を探そう
1〜12月

探究学習の手順

1

フィールドワークで五感(視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚)をフルに使い、じっくり詳しく観察する。

2

情報を並べて整理したり、インターネットや書籍で調べたり、不思議なことや疑問点を探す。

3

自分なりの仮説をたてて、もう一度フィールドワークを行なって確かめる。

4

自分なりの発見や納得を、自分なりの形でまとめ、発表する。

生徒のプレゼン・発表の一例

小学2年生(男の子)

色々なドングリを探してみた

色々なドングリを探してみた

いくつかの森に出かけて色々な種類のどんぐりを沢山集めてくれました。虫に喰われたどんぐり、双子のどんぐりがあったり、集めるだけでも楽しいですね。図鑑を見ながら種類を特定するのも面白く、さらに食べると美味しいどんぐりがあることが分かったりと、野生の動物の貴重な食糧源になっていることが分かったり、どんどん探究を広げていくこともできますね。

 

小学3年生(男の子)

外来帰化植物を探してみた

外来帰化植物を探してみた

近所の生えている「雑草』ですが、普段は気にすることはなかったそうです。改めて注目してあげると、ちゃんとそれぞれに名前がついています。植物図鑑を見ながらそれぞれの特徴を調べたり、どのように日本に入ってきて広まったかを調べたりしながら、「生態系」や「環境」についての理解を少しずつ深めていきました。

 

小学4年生(女の子)

春の七草を探してみた

春の七草を探してみた

植物に詳しいおばあちゃんと一緒に探してくれました。もっと簡単にみつかると思っていたけど、種類を見分けるのが難しかったそうです。また、あるだろうと思っていたところに生えていなかったり、想定外のところに生えていたり、フィールドワークは面白かったそうです。そして、七草粥にするために、なるべく大きく育ったものを選んだそうですが、果たして「吉と出るか凶と出るか」実食が楽しみですね〜。

 

深め・広げ・つなげる スローラーニングのポイント

1

電気を使わず水を吸い上げられるはなぜ?(植物のつくり)

2

究極のエネルギー生産システム(光合成)

3

種じゃなくクローンで増えてたの!?(植物の生存戦略)

4

放っておくと荒地が森に変わる理由(植物の遷移)

5

生態系にはひとつも無駄がない!(食物連鎖、食物網、進化、棲み分け)

ひとこと

身近にありすぎて興味の対象になりにくい植物ですが、知れば知るほど不思議だらけ。まだまだ解明されていないことだらけ。

幼少期には知識よりも五感を優先させ、感性を磨くこと、好奇心を高めることが大切です。(※感性とは普通の人は見過ごしてしまう小さな差異に気づく心の豊かさ。)

そして、身近な植物にさえ興味を持つことができれば、いずれは地球環境への理解も深まっていきます。

こうして、将来自分が進みたい道(世界)が見え、向学心も高まっていくことでしょう。

★teku先生のX(ポスト)

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