今回はteku先生のプチ探究学習漫画「クロアゲハの幼虫時代編-完結編」です。
おしまい。
【てく先生】クロアゲハの自由研究 総括
実際にクロアゲハの幼虫を卵から飼育観察して分かったこと
- 柑橘系(みかん系)の葉っぱに卵産む
- 卵を産む前に何度も下見にくる
- 産卵するときは羽をパタパタと高速で羽ばたかせてホバリングし数秒間かけて一つだけ産む
- 卵の色は黄色っぽい
- 約1週間で幼虫が生まれる
- 鳥のフンに擬態している
- 生まれたての幼虫はどんくさく、葉っぱから落ちることがある
- 生まれたての幼虫でも口から糸を吐き、落下から身を守ることができる(ぶら下がる)
- クロアゲハの幼虫は警戒心が高く、隠れていることが多い
- いつもホームポジションに戻ってくる
- フンは遠くに投げ捨てて安全を確保している
- フンの直径は胴の直径に近いサイズで大きい
- 水が恋しいのか、水中に落ちてしまうことがある
- 多少の水没だと、その後蘇生することができた(※何らかの致命的なダメージが残っている可能性はある)
- 幼虫は4回脱皮する。脱皮の前は動かなくなる。
- 脱皮した皮は栄養のため食べることがあるらしい(※捨ててしまって確認できなかった)
- 葉脈まで食べる
- 最後の5齢幼虫では緑色になる。(※蛹になるときの擬態のため?)
- 蛹化する前に下痢のような排泄をする(※ガットパージというそうです。)
- 前蛹(ぜんよう)→脱皮→蛹(さなぎ) というふうに蛹化(ようか)する
- 糸かけ(お尻側と首側)が失敗することもある(※人工的にサポートすれば羽化が成功することもある。)
飼育後に分かったことや予想
- ガットパージに適した場所が必要(※飼育ケース内の葉っぱや枝などのレイアウトが大切)
- ガットパージの場所がないとワンダリングといって、ケース内をさまようそう
- 蛹化→羽化の工程はデリケートであり、リスクも高い(※飼育ケース内の葉っぱや枝などのレイアウトが大切)
- 水分がキーポイントな気がする(※幼虫時代の成長には欠かせないが、蛹化→羽化とすすむに従って水分を排出するようになるらしい)
- 幼虫にも1匹1匹の性格(個性)がある
teku先生の感想
育てている上で感じたことはクロアゲハはとても慎重な性格なのかもしれない、ということです。
じっとしていることが多いし、自分のホームポジションも決めるし、うんちはポイポイするし(自分の居場所がわからない様にかな?)。
卵から1齢幼虫、2〜5齢幼虫、蛹から成虫になるという知識はあったのですが、実際に育ててみると知らないことばかりでした。
今回は蛹から成虫にはなれなかったのはとても残念でした。
なぜ成虫になれなかったのか??
まず、葉っぱに農薬がついていると成虫になれない場合がある様です。
テク先生があげていた葉っぱは、なんの農薬も使ってない自宅の木の葉っぱでした。なので、食べ物に原因はなさそうです。
一番気になっているのは溺れちゃったことです。もしかしたらそのせいかもしれないとも思うし、個体差でもともと成虫になれなかったのかもしれない、とも思います。
はっきりした理由はわかりませんが、生きようと頑張っていたクロアゲハちゃんの姿は忘れられません。
一生懸命生きるということを学んだ気がします。
クロアゲハの幼虫さん、ありがとう!!!