指導の特長と学習の進め方

1.指導の特長

特長1:内から外へ成長を連鎖させる

3つの基軸

のびてくでは「感性」「ことば」「思考」の3つの基軸でお子様の成長を促していきます。内側から外側へと成長を連鎖させるように丁寧に指導していきます。(※無理に知識を暗記させたり詰め込んだりしない。)

  1. 【感性】:差異に気づく力、疑問を持つ力
  2. 【ことば】:自由自在な言語化と映像化(記号接地)
  3. 【思考力】:ものごとの構造化と論理構築

→3つの基軸「感性」「ことば」「思考力」の詳細についてはこちらのコラムをご覧ください。

特長2:一人ひとりの個性に合わせた指導

子どもたち一人ひとりの個性や才能は違っていますので、個別に最適な指導・サポートをしていきます。

2-1.お子様の個性を見抜く

ビデオ通話によるディスカッションを通して、お子様の個性タイプを把握していきます。

お子様のタイプ分析

※このA〜Dのタイプ分けは一例であり、全員がこの4分類に収まるものではありません。

 

2-2.個性に合わせたコーチングを行う

ディスカッションやDMを通して、個性のタイプに合わせた個別コーチングを行います。

【コーチングとは】
お子様の話に耳を傾けどのように学ぼうとしているのかを観察します。ディスカッションで質問や提案を投げかけながら、相手の内面にある疑問・考え・意欲・ポテンシャルを促したり引き出しする指導を行います。自分の頭で考える力が付き、自立を促せるという利点があります。(※知識やノウハウを一方的に教えるティーチングとは対極の指導法。)

 

お子様が困ったタイミングで、着眼点や考え方に関する最小限のアドバイスを行い、お子様自身の気付きと行動を促していきます。

個性である豊かな感性を生かし、思考や表現を伸ばすコーチングのイメージです。

個性である豊かな感性を生かし、思考や表現を伸ばすコーチングのイメージです。

 


知的好奇心あふれる子・感性豊かな子は、既存教育の枠にはおさまらないので、(周囲からは理解されず)苦労することはありませんか?もともと、考えたり想像するのが好きな子には(レールに乗せるような画一的な指導をするのではなく)、考える方向性やきっかけを作ってあげることが一番大切です。それには先ず、「今は何に対して好奇心があるのか?」「どんな部分の理解がぼんやりしているのか?」といった「子どもたちの頭の中」を繊細に感じ取ってあげること。すると、「どんな知識を補ってあげれば一気につながっていくのか?」「最適な投げかけが何であるか?」が見えてきます。「のびてく」ではお子様の良き理解者となり、枠にはめない丁寧な教育で、個性や思考力をしっかりと伸ばして行きます。

 

特長3:教えすぎない指導

子供たちは生まれながらに好奇心を起点とした学習本能である「自分で育つ力」を備えています。

先に答えや知識を教え過ぎず、子どもたちの持つ推測力や想像力を最大限に発揮できるよう「教えすぎない指導」を心がけています。自分自身でゴールまでの筋道をたてる経験を沢山させてあげることで、考えることや学ぶことを楽しめるようになっていきます。「学ぶことを楽しむ空気感」をつくることを意識しています。

2.思考の4Stepsトレーニング理論

思考の4Stepsトレーニング

「のびてく」では4つのステップに分け、お子様の才能を広げ伸ばして行きます。

思考の4Stepsトレーニング理論
  • Step1 五感をフルに使い、感性を磨く
  • Step2 フラットな目で捉え、疑問を持つ
  • Step3 深め、広げ、つなげる
  • Step4 自分なりに整理し、まとめ、発表する

いきなり知識を詰め込むのではなく、将来のどんな学習にもつながるように思考の基盤と学び方(自学自習できる能力)をしっかりと作り込んでいきます。特に、受け身でなく、「自分で学んでいく姿勢(主体的な学習)」を最初に癖づけられるかは最重要と言っても過言ではありません。(※分からない、つまらない、飽きた、やりたくない、興味ない、知ってるし…このような「分かったつもり症候群」「好奇心欠乏症候群」に陥ってしまってから抜け出すのは容易ではありません。)

 

Step1 五感をフルに使い、感性を磨く

五感を使う重要性について

問題解決には「原因」の特定が重要になってきますが、原因は思いもよらぬところにある可能性が高いものです。先入観を持った状態で情報収集や考察を行なってしまうと、真の原因を追求することは難しくなってしまいます。五感をフルに使って、広く正確に情報を集められるような経験(トレーニング)を積むことが大切になってきます。

 

Step2 フラットな目で捉え、疑問を持つ

疑問を持ち、より分かろうとする姿勢

知識(事実)を知ったところで満足せず、それらを複数並べ、互いの関係性やつながりに注目するようにコーチングしていきます。継続的な観察を行ったり、自分なりの仮説をたててみるといったことを行います。そして、素朴に湧き出た疑問を一緒に調べたり、考えたりすることで、自分なりに納得するところまで続けます。このように「知っている」=「分かった」ではないという経験をしてもらい、お子様自身の「分かった」の基準を更新し、常に深い疑問が湧き出る体質を目指します。

 

Step3 深め、広げ、つなげる

関係する周辺にまで調べ学習を広げる

Step1、Step2で先生と一緒に学んできたことを生かし、なるべくお子様自身の手でじっくりと調べ学習をすすめてもらうようにサポートします。見落とや気になることがあれば、自分の意思で再度フィールドワークを行なったり、書籍を読み返したり、Web検索を駆使してみたり。そして、関係する周辺にまで積極的に理解を深め-広げ-つなげて行ってもらいます。点と点をつなげていくことで、自然界や世の中にある真理や原理原則を実感してもらいます。

 

Step4 自分なりにまとめ、整理する

自分なりに整理し、まとめる

Step1、Step2、Step3で取り組んできた内容を自分なりに整理し、まとめ、発表してもらいます。ここでは見栄えの良い立派な資料にまとめることが目的なのではなく、あくまで「主体的(能動的)な学び」を経験し、今後応用できる形(生きた知識と経験)にすることです。どんな着眼点を持ち、どのように調べ、(書かれた内容をコピー&ペーストするのではなく)自分の頭で考え、どのように理解していったかという疑問に対するアプローチのプロセス」を記録し、情熱を持って伝えて欲しいのです。

 


 

このように、主体的にスローに取り組むことで、受動的な暗記学習では身につかない多面的な視点が身につきます。その結果、「知らないこと」へのアレルギーやプライドが取り除かれ、学習の意欲が増していきます。

暗記学習では暗記内容が高度になり量が増えてくるとプレッシャーが増し伸びが鈍化していきますが、主体的な学習では徐々に学び方を習得していくので、学習への自信が深まり伸びが高まっていきます。

このような探究学習に慣れないうちは、立ち止まったり、考え込んでいたり、側から見ると一見何もしていないように見える時間も出てきますが、頭の中はフル回転していますので、お子様にとっては非常に大切な時間です。親御様にも日頃からのご理解とご協力をお願いいたします。

このようにして、どんどんと自学自習ができるよう、自信がつくよう、学習が楽しくなるようにサポートして行きます。

3.オンラインレッスンの進め方

レッスンの流れについて

4Stepsトレーニングに基づく、オンラインレッスン受講に関する基本的な流れについてご説明いたします。

  1. まずはお子様の興味のある探究的な課題を設定します。
  2. フィールドワーク、観察、創作、読書など、体験学習を進めます。
  3. 図鑑、書籍、インターネット等を最大限に活用して、お子様自身で調べ学習を進めます。
  4. ビデオ通話を用いて先生と個別ディスカッションを行います。生徒の発言や考えを先生がリアルタイムでノートに可視化して見せたり、関連する資料やWebサイトをZoom画面上で共有表示しますので、生徒様にはストレス無く学習して頂くことができます。
  5. ディスカッションで気づいたことを取り入れ、調べ学習を発展させていきます。
  6. 質問があれば先生にDM(ダイレクト・メッセージ)を送り、ヒントをもらいます。
  7. これを繰り返し、最終的に課題に対する学習の成果や意見をまとめ、発表します。

レッスンの風景:自作の”国力レーダーチャート”を発表する

レッスンの風景:自作の”国力レーダーチャート”を発表する

 

スローラーニングでは、お子様自身が自分の頭で考える時間を大切にしているため、調べ学習中の親御様のサポートは最小限で十分です。(※質問や相談は先生宛にDMしてもらっています。)

【補足】のびてくのスローラーニングでは年齢や能力などを考慮して個別に指導プランを作成していきます。「感性(気づく力、疑問をもつ力…etc)」→「ことば」→「思考」と内面から順に育てていきますので、低年齢の期間は「感性」を磨くことを重視した指導を行います。この期間は負担になるような難しい調べ学習課題はありませんのでご安心ください。ご不明な点はお気軽にご質問・ご相談くださいませ。

 

オンラインの環境について

ビデオ通話によるディスカッション

  • 安定したインターネット環境をご用意ください。(※光回線などブロードバンド推奨)
  • Webカメラ付きのPC または タブレットをメインで使用します。
  • 無料ビデオ通話・チャットソフトである「Zoom」や「Dsicord」を使用します。
  • 必須ではありませんがメインPCにプラスして、iPad+Apppleペンシルがあると便利な場合があります。

スローラーニングは考えること、会話することが中心ですので、オンライン対面のレッスンとの相性が良いです。(※アプリのインストール方法などに不安がある方には入塾時に詳しくご説明いたします。お気軽にご相談ください。)

 

調べ学習・体験学習

  • PCまたはタブレットを用いて、インターネット検索を行なって頂きます。
  • YouTubeの解説動画よりも、なるべく文字情報である書籍、Webサイト、資料・論文から学んで頂きます。
  • 図鑑や専門書など、自宅や図書館の書籍の利用も推奨しています。
  • フィールドワーク、観察、実験、創作などを行うこともあります。
  • 考えを意見をまとめる際は紙のノート、PCでのドキュメント作成、臨機応変にどちらも併用していきます。

ITをフルに活用して「必要な情報にアクセスする力」や「信頼性の高い情報を見極める力」を養います。お子様のスキルに合わせて対応していきます。

 

ダイレクトメッセージによる質問や相談

  • 生徒用DM(ダイレクトメッセージ)には「Discord」を使用します。
  • スマホにもDiscordをインストール頂くと着信、写真撮影など便利です。

何が分からないのか、どう聞けば良いのか、といったスキルを養う機会になります。キーボード入力が苦手なお子様は音声入力を使用されることも多いです。徐々にタイピングにも慣れていきます。

※DMは24時間365日受け付けています。返答期限は翌営業日中を目処としていますが、生徒の気持ちが熱いうちに返答してあげることが一番なので、可能な限り早く返答するように心がけております。内容にもよりますが、数分で返答することもよくあります。

 

親御様とのご連絡

  • 親御様との連絡にはDM(Discord)またはE-mailを使用します。
  • デリケートな相談内容などの場合、お子様の目に触れないE-mailの利用をご案内しています。

ご家庭の教育方針、普段の調べ学習のご様子など、情報をシェアさせていただけると学習が効果的なものになっていきます。

 

事項では「保護者様の声とFAQ」をご覧いただけます。

→保護者様の声とFAQ

 

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