今日はteku先生が毎日観察しているチェリーの木についてのお話です。
昔さくらんぼを食べて、その種を庭にまいてみたら発芽したのです。
庭の土は「真砂土(まさつち)」といって、栄養が全くない運動場のような土なので、チェリーの木もなかなか大きくなりません。(※最近は「雑草」と呼ばれている草たちを抜かずに生やして、土の再生を試しています。)
そして、農薬も散布していないので毎年虫たちにやられてしまって大変です。
さて、この木を長年観察していると、発生する虫の種類が毎年違うんですよ。
何だか不思議で面白い。
今年は…じゃん、アブラムシの大発生です!(ゴマみたいな黒い点々のやつ)
そして、黄色いつぶつぶも見えるかな?
これは…テントウムシの卵ですよ。この子が産んでくれました。
テントウムシって星の数が違ったり、色が違ったり、たくさんの種類があるのは知ってますか?
実際に観察して「何テントウ」か判別するだけでも楽しいよ。図鑑見ながらやってみてね!
テントウムシの幼虫はいつ生まれるのか?
図鑑なんかには3日前後、遅くとも1週間で生まれると書いてあるんだけど、それがなかなか生まれないんです。
幼虫は見当たらないし、殻もないけど、卵が全部消えてしまった葉っぱあるし、もしかしたら、生まれていて気づいていないのかもしれません。アリに食べられたのかもしれないし…。
謎です。
- 寒かったからか?
- 雨が降っていたから?
- 月の満ち欠け?
- 初めて産んだ卵はかえらないものが多いのか?
- 食べられた?
もしも、寒かったからだとして、卵はどうやって判断しているの?なにがスイッチになるの?どんな仕組みなの?
…やっぱり謎です。
図鑑を読んで分かった気になっていたけど、実際にやってみると分からないことだらけ、疑問だらけです。
違う種類のテントウムシが交尾していたり、は〜観察は難しい…から、楽しい!!!(^^
生態系が構築されている!?
さて、変なのがいるな〜と思ってよく見てみたら。
この真ん中のイモムシみたいなやつ、何だか分かる?
調べてみると、ヒラタアブの幼虫だそう。
そう、ちょっと前にこのヒラタアブが来ていたんですよ。
この幼虫さん、アブラムシを食べてくれんです!やったね!
他にも、もちろんアゲハチョウ。(ツツジにいた時に撮影したもの)
産み付けた卵はこれ。
幼虫も生まれたよ〜。だけど、ここから大きくなるのは今年はなかなか難しいのです。
アマガエルが来たり。
チェリーの木には
- アブラムシ
- アリ
- テントウムシ
- ヒラタアブ
- アゲハチョウ(モンキチョウ、クロアゲハ、アオスジアゲハなども来たよ)
- アマガエル
- クモ
- アシナガバチ
他にも、色々な生き物や虫たちがやってくるのですが、こんな小さな木でも「生態系」が構築されているんです!
凄くない!?
そして、ずっと観察していると、食物連鎖も単純なものじゃなくて、
- いつ、誰が、どのように、どれくらい、食べるのか?食べた後はどうするのか?
- 食べられる相手は 逃げるのか?戦うのか?防御するのか?
- 他に助けに来る虫はいるのか?なぜ助けるのか?どうやって助けるのか?
分からないことだらけです。
疑問を持ちながら毎日じ〜っくり観察していると、口の形、足の形、生まれる方、生まれる数…アブラムシが集まる葉っぱとそうでない葉っぱ…etc
なるほど〜と、ツジツマが合ってくることもあるよ。
みんなも、今日出てきた生き物や虫たちがお互いにどんな関係になっているか、想像してみてね。
そして、実際に確かめてみてね!
何か疑問とか、新しい発見とかが出てきたら、授業で質問するか、ここにコメントして下さいね〜(^^
2022/5/9 追記
なな、なんと〜!? 思い込みって怖い…です。